河原町団地

気になっていた川崎の『河原町団地』、正月休みの合間を利用して行ってみた。
ママチャリを引きながら写真を撮りまくる40男というのはどうみてもアヤシイ感が滲み出る為、探訪は短時間に終わってしまい、その宏大な敷地の一部しか観察出来なかった。
河原町団地』で最も特徴的なのが、このタイプの棟。下層階がピラミッドのように段々状になっている。 

大規模団地なので住居棟が林立しており、下層階は別棟の日陰になりやすく、平等な日当たりを考慮したアイデアなのだろうか。
しかしこの構造では下の階に行くほど床面積が広くなっているのだろうか?と思い、建物の横に回るとこうなっていた。

逆Y字型の構造になっている為、せり出している下層階は多分床面積が同じ。


マンモス団地なので、商店街もある。(正月休みで閑散としているが)

建物は、『逆Y字棟』だけでなく、一般的な長方形タイプも混在している。滞在時間が短かったので全貌を解明出来ていないが10階以上ある大型棟が20棟近くはありそう。他に敷地内には保育園や廃校を改造したと思われるグラウンド・体育館付きのデイケアセンター(?)、公園、緑道、商店街などがあり、写真には収められなかったが、『逆Y字棟』の土台部分の空間はちょっとした広場のようになっていて、バトミントンに興じる家族がいたりして独特のコミュニティが出来ているのかなと思ったりした。

余談だが、今は亡き母方の祖母は練馬の石神井公園近くの団地に住んでいて、子供の頃盆と正月に毎年家族で訪れていた。この団地は多分相当古い部類なのだろうかエレベーターも無い5階建ての小ぶりな建物で、そして石神井川沿いにこの画一的で殺風景な建物が延々と立ち並ぶ風景が子供心に何故か物哀しい印象だったのを思い出した。