2008-01-01から1年間の記事一覧

ウルトラマンについて(その2)

ネーミングという意味では、「ウルトラマン」自体がどういうことなのか?「スーパーマン」とか「バットマン」と同じ発想で付けられた名前なのだろう。いきなり空から現れて、地球上で暴れまくっている怪獣をやっつけてくれる身長40m位で全身銀色と赤の人型…

ウルトラマンについて(その1)

自己ルールとして、子供の話題はなるべく避けようと思っているが、今回は前フリとして書かざるをえない。 長男(3才)が現在ウルトラマンに熱中している。理由は、子供向けのアーケードゲーム「大怪獣バトル」にハマッているからで、おかげで映画「大決戦!…

クイズダービー

もう一ヶ月も前になるだろうか。神保町の古書店街のとある店先で、二束三文に積み上げられた古雑誌の表紙が妙に気になった。 恐らく30年近く昔の雑誌で、誌名はよくわからない、というよりも表紙を飾っている人物に強く興味をそそられたので誌名は頭に入ら…

どんな音楽聞いてるか(シーズン2・その6)

今回でJBはひと区切り。前回まではどの曲が良いとかの話を勝手な推論や勝手な表現を交えつつで終始していたのだが、今回は「勝手な推測」抜きで真面目ぎみに行きます。 前回取り上げた「IT’S A NEW DAY」。この曲の聴きどころは、繰り返すようだが「ファン…

どんな音楽聞いてるか(シーズン2・その5)

前回の話の続き、「IT’S A NEW DAY」(1969)。この時代のJBのアルバムは、例えば10曲あったとして期待に応える「ファンキー・ソウル」な曲は良くて3曲、あとは多分我が国で言う所のド演歌的な、謡い込みタップリのバラード曲だったり、後年のJB’Sのよ…

どんな音楽聞いてるか(シーズン2・その4)

ジェームズ・ブラウン(以降JB)のバックバンドに、かのブーツィー・コリンズがほんの一時期在籍していた事実は有名な話である。付け加えると、弟のキャットフィッシュ・コリンズもギターで参加しており、判りやすく例えて言うなら『ダウンタウン(松ちゃん…

INTERMISSION

いやあ参った。と「くりいむしちゅーのオールナイトニッポン」的な出だしで恐縮だが、本当に参った。PCのDVD/CDドライブが不調に陥り、いろいろやってみたが直らず「もはや外付けのドライブを買わんといかんか」と諦めかけた瞬間、購入店(さくらや…

どんな音楽聞いてるか(シーズン2・その3)

今回ご紹介したいのは、JBが手掛けたサントラ盤。1970年代初めは映画界にもブラックパワーが注入された時期であった。有名な作品では「シャフト」、「スーパーフライ」などが挙げられる。監督、主演、音楽全て黒人による黒人の為の映画。だが資本は白人が…

どんな音楽聞いてるか(シーズン2・その2)

ジェームズ・ブラウン(JB)の続き。何故JBについて語るのかというフリで前回終わっていたが、よくよく考えてみると特に気の利いたエピソードがあるわけでもなく、強烈な思い入れがあるわけでもなく、正直どう繋ごうか悩んでしまった。 いつだったかテレ…

どんな音楽聞いてるか(シーズン2・その1)

音楽ネタは相当間が空いたので、気分を新たに「シーズン2」とします。本来の自分の脳内計画ではクレイジーケンバンドを集中講座として複数回取り上げる時がシーズン2と考えていたのだが気が変わった。前回のジェームズつながりで今回は『ジェームズ・ブラ…

ジェームズ・ディーンのこと(その2)

また間が空いてしまいました。 最近の傾向として文面が堅めになることが多いので気を付けつつ続きに入ります。 ニューヨークのアクターズ・スタジオが、1950年代以降のハリウッドに与えたインパクトは大きかった。アクターズ・スタジオつっても実際どんな所…

ジェームズ・ディーンのこと

ここ半年くらい、過労死認定レベルで仕事を続けているせいか、徐々に気力が消耗してきて、ここ数週間では何だか精神が衰弱しているような感じすら覚える。この日記はどんなに間が空いても3週間に1度は更新しようと自分の中でルールを作っていたのだが、果…

貴族!(余話)

貴族バナシは一応今回で終了ということで、最後は「余話」として文字通り「余った話」で終わりたい。 前回の映画ネタの引きずりでもう1本。「大いなる幻影」ほどではないが、戦場に於ける貴族趣味が垣間見える作品に「スターリングラード」(2001年・米)が…

貴族!(その7)

(続き) モノクル=片眼鏡。そして貴族。これで思い出した映画があった。 「大いなる幻影」(1937年・仏)最近「ルノワール+ルノワール展」というのをやっていたようだが、19世紀後半の印象派の画家オーギュスト・ルノワール(また登場でくどいようだが中…

貴族!(その6)

(続き) 今回は、『映画と貴族』をテーマに進めます。モノクルで思い出した映画があったのだが、それはちょっと置いといて、例のごとく長い前置きから始めたいと思います。 「ルートヴィヒ」(73年・伊、西独他)。もし人に「貴族映画と言われて連想する…

貴族!(その5)

(続き) どうも話が世界史の教科書的な展開になりつつあるので、ここで少し横に逸れたい。 以前、ヨーロッパでは高級軍人は貴族階級が独占していたということを述べたが、この事例で特に有名な国がプロイセン王国(オーストリアとの間でドイツの覇権争いに…

貴族!(その4)

(続き) ウィーン会議のもう一方の主役はオーストリアのメッテルニヒである。コイツもフランスのタレイランと同様有力貴族の出で、父親は当時オーストリア領だったネーデルランド(オランダ)の総督をしており、メッテルニヒ自身は女帝マリア・テレジア時代…

貴族!(その3)

(続き) さてこのウィーン会議に於いて、事実上の主役だったのがフランスのタレイランとオーストリアのメッテルニヒである。 本来敗戦国であるフランスは戦勝国側から当然過酷な要求があってしかるべしな状況だった訳だが、このタレイランという人物、歴史…

貴族!(その2)

(続き) ルイ16世とマリー・アントワネットが断頭台の露と消えた後、フランス革命は革命各派による潰しあいの末、最後に権力を掌握したのはナポレオン・ボナパルトである。ナポレオンは仏領コルシカ島の貴族の家の出とされているけど、差別的な表現をすれば…

貴族!

「あーオレは貴族に生まれたかったなあ」と初めて思ったのはいつ頃だったか。恐らく高校生の時だったかなあ。と、書き始めると自分はなんだかちょっと頭のオカシイ人のように思えて来るが事実だから仕方が無い。 なぜか幼少の頃より歴史に興味があり、高校時…

映画の中の戦車(WW2独軍限定)

今回は映画編とミリタリー編の折衷版というところか。 多分中1くらいの時にテレビ(おそらく日曜洋画劇場)で見た「遠すぎた橋」(77年英/米)という、第二次大戦末期欧州戦線(西部戦線)で、イギリスのバーナード・モンゴメリー元帥発案の「マーケット…

映画「シャーキーズマシーン」のこと

70年代から80年代初めにかけて、「バート・レイノルズの時代」が確かに存在した。当時自分はヤマトだガンダムだと騒いでいた小学生のガキだったので、バート・レイノルズの映画は殆ど見たことが無かった。見たのはかろうじて「キャノンボール」くらいであ…

どんな音楽聞いてるのか(シーズン1・その7)

マーヴィン・ゲイの続き。 前回紹介した「Diana&Marvin」と同じくらい好きな「I Want You」について。 実は数年前まではマイフェバリット・マーヴィンは「What's Going On」だった。しかし30才過ぎて心境の変化なのか体質の変化(脂っこいものがあんまし…

どんな音楽聞いてるのか(シーズン1 その6)

昨年11月末に引越しをした。引越しで何がヤバイかと言うと自分の私物を荷造りする時。例えば死蔵していた過去のコレクションなどが「オイ何年振りの再会だよ!」という具合に現れて、懐かしい物思いに耽ったり、あるいは音楽CDをダンボールに箱詰めする際…