壮烈!ドイツ機甲軍団

nisi6hiroyuki2007-09-02

当面このブログは、音楽・映画・軍ネタ。の3つが中心となる予感。今日は軍ネタということで、自分の軍ヲタルーツの本を紹介したい。
「壮烈!ドイツ機甲軍団」は、調べてみたところ1975年初版らしい。この本に出会ったのは確か小学校3年(1980年)の時だったが当時再販本を買ったのか古本屋で買ったのか記憶は定かではない。それはともかく今訴えたいのは当時このような内容の本が子供向けに堂々と売られていたという事実!まあ冷静に考えれば当時はタミヤの戦車や兵隊のプラモが流行っていた訳で(それ以上にガンプラブームがあったが)、他にもケイブンシャの「ガンダム大百科」等も併せ読んでたので、大人側の事情からすれば「こいつでガキ共のアドレナリン値を上げといてさらにプラモ買わせるベ」との思惑が感じられるのであった。
ネットで検索したら、この本、全ページ画像化されたものがあり、全部目を通してしまったが、昔の記憶が見事サルベージされて来た。そう、子供向けとは言えこの本は非常に内容が濃く、これ1冊でWW2ドイツ装甲部隊の全史および各種車両(戦車のみならず野戦乗用車、トラック類に至るまで)軍装、階級章、主な戦車部隊指揮官、エース戦車長、師団マーク、しまいにはパンツァーリート(ドイツ装甲部隊の歌)まで網羅されており、特に貴重なのは大戦初期〜末期にかけての戦車の発達が本の要所にカットオフ図説として登場(3号戦車から4号戦車<長砲身型>、3号突撃砲、5号パンター、6号ティーガー1、最後はティーガー2<キングタイガー>)というチョイスも素晴らしく、(よくわからない人のために例え話として、1stガンダムにおける旧ザク〜ザク2〜ドム〜ゲルググといった変遷。という流れに近い)それと随所に挿入された劇画がイイ。ここで今気がついたのだが、イラスト関係は若き日の小林源文が描いているということ!これはわたくし35歳にして驚きの事実判明であった。文中劇画では特にバルジの戦いにおけるパイパーカンプグルッペ(ヨ−ヘン・パイパーSS大佐率いるエリート部隊「パイパー戦闘団」)のエピソードは今読んでも燃えるモノがある。ハリウッドではかつて1965年に「バルジ大作戦」というパイパー戦闘団の死闘をモチーフにした作品があったがストーリーや登場兵器は考証完全無視の別モノ映画で、むしろこの劇画を元に今のハリウッドでCG駆使してリメイクしてほしいくらいだ。