どんな音楽聞いてるか(シーズン2・その4)

ジェームズ・ブラウン(以降JB)のバックバンドに、かのブーツィー・コリンズがほんの一時期在籍していた事実は有名な話である。付け加えると、弟のキャットフィッシュ・コリンズもギターで参加しており、判りやすく例えて言うなら『ダウンタウン(松ちゃん=JB、浜ちゃん=ボビー・バード)の番組に、強力な助っ人として千原兄弟(この場合兄弟逆ながらあえて、千原Jr=ブーツィー、残念な兄、靖史=キャットフィッシュとさせて頂く)が参加し、相乗効果でとんでもなく面白い番組になった』みたいな感じでしょうか?
当時(1970年)まだ半分アマチュアだった無名のブーツィーが何故いきなりゴッドファーザーオブソウルのバックを勤めさせていただく事態になったのか?これを語ると長くなるしJBのダークサイドが出てしまうのであえて割愛します。実にブーツィー・コリンズがいた1年位の間のバックバンドこそ「オリジナルJB’S」であり、その後「JB’S」名義でアルバムを何枚か発表するメンバーとはかなり別モノなのである。この時期のJBの曲はまさに「JB最絶頂期」と言えるシロモノで、特に尺の長い「SOUL POWER」「GET UP,GET INTO IT AND GET INVOLVED」などは、アルコールもカフェインも抜いて全くノーマルに聴いてても「これはヤバ過ぎ」な物件である。この2曲が納められているのが、

「IN THE JUNGLE GROOVE」。
これはJBのオリジナルアルバムではなく、1986年にクリフ・ホワイトという人が企画した編集盤である。他に興味深い曲として「TALKIN’LOUD&SAYIN’NOTHING」のフルバージョンや、名曲「GIVE IT UP OR TURNIT A LOOSE」のリミックステイクが入っていて、このCDも「無人島に持っていくCDベスト20」に入っております。それから、自分の非常に好きな「IT’S A NEW DAY」も入っているのだが、この辺りの論説は次回にて(続く)