ウルトラマンについて(その1)

自己ルールとして、子供の話題はなるべく避けようと思っているが、今回は前フリとして書かざるをえない。
長男(3才)が現在ウルトラマンに熱中している。理由は、子供向けのアーケードゲーム「大怪獣バトル」にハマッているからで、おかげで映画「大決戦!超ウルトラ8兄弟」を2人きりで観に行ったり、本屋に行けば延々ウルトラマン関連の本を物色したり、ゲーセンのクレーンゲームでウルトラセブンのソフビ人形を取るためになけなしの小遣いをつぎ込むハメになったりしている今日この頃。
そんな長男の愛読書が「決定版 全ウルトラ怪獣完全超百科」というペーパーバックの図鑑で、イヤこれが結構読んじゃうんですよ。
ウルトラマンシリーズ」といえば、自分の幼少の頃も流行ってはいたけど、世代的にはリアルタイムではなく再放送を観ていたクチであるが一般教養としてウルトラマンは常に話題になっていたなあ。例えば小学校1,2年の頃はウルトラマンカードを集めるのが流行って、全200種類くらいカードがあったと記憶しているのだが、これを、コンプリートまでいかなくても百何十種類まで集めれば専用スクラップブックを貰えるとかあったなあ。自分はそこまでウルトラマンにハマッていた訳でなかったが、一応当時の紳士のたしなみ(小学生の)としてウルトラマンシリーズ(初代からレオまで)は観てましたよ。でもどんなストーリーでどんな怪獣が出ていたかはほとんど覚えていない。ところが「決定版 全ウルトラ怪獣完全超百科」はなんせ全怪獣を網羅しているので「あー、こんな怪獣いたねえ。」と記憶が蘇る面もあり、イイですこの本は。
さて本題。この本を読んでいて思わずツッコミたくなる事が発生した。ウルトラマンシリーズに登場する怪獣なり宇宙人は必ず「別名」が付けられていて、例えばバルタン星人は「宇宙忍者」、初代ウルトラマンを倒した事で有名なゼットンは「宇宙恐竜」といった具合で、まあこの辺はまだネーミングとして良い方として、「ちょっとこれはどうなのよ?」と思ってしまうネーミングでは、メフィラス星人の別名が「悪質宇宙人」。あのー、現実の世界では宇宙人自体存在するかどうか疑問というのに、さらに「悪質」と来たもんだ。但しこのメフィラス星人、見た目は「悪のカッコよさ」が漂っており、しかもウルトラマンシリーズに登場する宇宙人のなかでも最上級クラスの存在らしい。アーケードゲーム「大怪獣バトル」の最新版「大怪獣バトルNEO」では「アーマードメフィラス星人」として装甲化された姿で登場。かなりの人気キャラのようです。「決定版 全ウルトラ怪獣完全超百科」を読んで初めて知ったのだが、メフィラス星人は「バルタン星人」「ケムール人」「ザラブ星人」を従えてウルトラマン(初代)と戦い、彼単体でもウルトラマンと互角で勝負がつかなかったそうだ。ちなみに「ザラブ星人」は変身が得意らしくメフィラス星人と組む前に「にせウルトラマン」に変身して登場している。この人の別名は「凶悪宇宙人」なんだって。他にウケた別名としてはウルトラセブンに登場するペロリンガ星人が「サイケ宇宙人」。こういうのを命名しているのは誰なんだろうか?まさかペロリンガ星人が自分で「おれはサイケ宇宙人だ」と自称はしないでしょう。宇宙人にサイケという言葉も概念も無いハズだから。ましてやメフィラス星人が「オレは悪質だ!」と宣言するワケも無い。やっぱ地球防衛軍のお偉いさんが勝手に命名してるんだろうか。名付けられた当人達からすればたまったもんじゃないですよ。(続く)