コンビニ(その1)

昔(30年程前)は、近所の夜間の街灯りは今より全然暗かったような気がする。繁華街は別として、地元の駅前商店街や住宅街が夜暗かったというのは、商店が閉まる時間、人々が寝静まる時間が現在より早かったからだろうか?
理由は主に4つあると思う。1:街路灯が今よりも少なく、電灯自体今より暗かった。2:人々の生活時間帯は今の方が夜更かし型になっていて、かつての方が消灯時間が早かった。3:自動販売機が昔は非常に少なかった。4:昔はコンビニが無かった。
以上の理由から、夜間点灯する電気の絶対数が今より遥かに少ないのが原因であろうか。
なんか硬い分析風な前文から入ってしまったが、今回何が言いたいのかというと、「30年前にはコンビニというものが無かった(地元では)」という事である。昔は、夜急にアイスとかポテトチップスが食べたくなった場合、どうその欲望をやり過ごしていたのか?30年前と言えば自分は小学生だったから夜に外をほっつき歩くこと自体有り得なかったんだが、そもそも商店街のお店は夜7時8時には全部閉まっていたから、夜中に何かを買いに出るという行為自体不可能だった。
地元で初めてコンビニが出来たのがいつだったか憶えていない。中学に上がる前だったとは思うが、1km以上離れた久が原商店街のセブンイレブンが初だったか?当時コンビニ店といえば地元ではセブンイレブンしか無く、24時間営業じゃなくって「朝7時〜夜11時まで」営業時間は文字通りセブン−イレブンだった。内装は現在のコンビニとは趣きを異にしていて、店内の壁はチーク材みたいな木材を使っていて、70年代のアメリカ映画に出てくる都会の夜中まで営業している個人営業の食料品店をちょっと思わせる雰囲気だった。その後セブンはあちこちに出来始めて、営業時間も24時間となるまでにそれほど期間はかからなかったし、その頃にはライバル、ファミリーマートもあちこち出店されるようになったが、まだ中学の頃はコンビニばかりじゃなくって、早い時間に閉まる「ヒロマルチェーン」とか「ヤマザキデイリーストア」もよく行ってた。
多分中1の頃だったと思うがテレビ(東京12チャンネル)の、夏休みかなんかの特別企画で、映画「エレファントマン」の3Dバージョンを放映するという突拍子もない出来事があり、しかも謎なのがこの企画にセブンイレブンが1枚噛んでおり、事前にセブンイレブンに走ってそれ専用の3Dメガネを買って放送を観るとちゃんと映像が立体的に見えるが、3Dメガネを持っていないと「アンテナがズレた時みたいなボヤ−っとした映像」を2時間観続けるというハメになるという、公共の電波を何だと思ってるのか!と言いたくなるような実験的な放送をしていた。しかし12チャンの映画はいろんな意味でやってくれるので個人的にはその心意気は是とします。