グーニーズ

nisi6hiroyuki2009-12-11

最近80年代の思い出話が多いような気がするが、自分にとって80年代とは、9歳〜19歳までの、人生の中でも非常に重要な10年間であったから、80年代についての思い入れは深くならざるを得ない。
自分史的80年代前半のキーワードは、『西部警察』『ワールドプロレスリング』『オレたち ひょうきん族』等のカテゴリーがあって、さらに『西部警察』で言えば「マシンX」とか「大門団長のショットガン」とか「第一話に登場した装甲車」とか「カムバックサーモンでおなじみの宝酒造のCM」といったキーワードがある。『ワールドプロレスリング』では「初代タイガーマスク」「猪木VSアンドレ・ザ・ジャイアント」「猪木VS藤波」「ハルク・ホーガンの必殺技、アックス・ボンバー」「古館伊知郎の名実況」とかね。
80年代後半は、やっぱりバブル期全盛の浮かれてた時代にまつわる悲喜こもごもでしょうか。では80年代中期の特記事項はといえば、前回取り上げた「レベッカ」も良いのだが、何と言っても「映画」です。当時は香港映画ブームで、この件は以前何回か触れたので今回割愛。NHK教育テレビで当時放映していた名画劇場の影響で昔のハリウッド映画に目覚めたのもこの頃。しかしこれも触れずに今回の主題は、80年代中期の、独特な浮かれ方をしていたアメリカ映画について一言申し上げたい。
80年代中期といえば何と言っても「スピルバーグ&ルーカス全盛時代」でしょう。いや別に彼等以外でも沢山名作はあって、「トップガン」とか「プラトーン」とか「ターミネーター」「ロボコップ」等々現在のハリウッド流ビッグバジェットムービーの始祖に当たる名作群が量産されていた時代なのだが、今思い出されるのは当時から「ん?」と感じていた、「スピルバーグ&ルーカス連合の2軍的」映画なのである。要はプロデュースはスピルバーグがやってたりするが監督は彼の弟子に任せているような作品が当時多かったのだ。
その筆頭が「グーニーズ」。ビデオパッケージが「インディ・ジョーンズ」シリーズと間違えそうなデザインで、マジで騙されて「麻布シネマ」で借りた記憶がある。「グーニーズ」と「インディ・ジョーンズ」のパッケージデザインに共通する特徴としては、

1:全体的に茶色っぽい配色(多分洞窟を探検するようなイメージなんだろう)
2:タイトル文字の類似性=赤〜黄色のグラデーションの極太なタイトル文字も「探検風」な感じで、特にグーニーズは念の入ったことに岩文字デザインである。
3:「インディ・ジョーンズ魔宮の伝説」と「グーニーズ」両方に、キー・ホイ・クアンというガキのくせに大人顔負けな俊敏なカンフーの動きをする中国系俳優が出演していて、「グーニーズって、インディ・ジョーンズのスピンオフ作品なのか?」と思わせる雰囲気がある(実際は全く無関係)
あと思い出したのが、「ロジャー・ラビット」。こちらは「バック・トゥー・ザ・フューチャー」風なパッケージデザインで、当時騙された人も多かったんじゃなかろうか。
スピルバーグ&ルーカス」系以外で80年代中期の印象に残る映画では「フットルース」。実は未見なのだが、当時このサントラが大ヒットで、若き日のケビン・ベーコンの、ジーンズのヒップラインが美しい後姿のあのレコードジャケットは、アラフォー世代は間違いなく皆知ってると思う。

あと、これは80年代前期(83年)の映画だが「フラッシュダンス」でアラフォー世代全員が知ってる有名なシーン、主人公のジェニファー・ビールスが、ダンサーのオーディションで、一通り演技を終えて、何故かそこに置いてある椅子に脱力状態で座った瞬間、天井から水がバシャーンと降り注ぐという意味不明な、でも強烈なシーンは「オレたちひょうきん族」でもパロってました。

あとは当時のヒット映画の特徴として、主題歌が連動して大ヒットするという法則があると思う。「グーニーズ」はシンディ・ローパーが歌ってたし、「フットルース」は、、ケニー・ロギンス、「フラッシュダンス」の「ホワット・ア・フィーリング」は、日本でもあの伝説の大映ドラマ「スチュワーデス物語」で麻倉美稀がカバーして大ヒットしましたね。あとはA級作品でも「トップガン」「愛と青春の旅立ち」「ロッキー3」(アイ・オブ・ザ・タイガー)等々、サビのフレーズが即脳裏に蘇る名曲が多々ありました。