We Are The World

また80年代の思い出。
We Are The World」は、アラフォー世代に限らず知名度の高い有名曲ですが、あの頃(1985年頃)は何故かこの手のイベントが多発していたなあ。記憶があいまいだが元々イギリスの「ライブ・エイド」がキッカケだったのか?で、アメリカも対抗して「USA for AFRICA」と称して一流ミュージシャンを集めて作った曲が「We Are The World」である。その後、日本でも「ライブ・エイド」的なイベントを、ニューミュージック系のアーティストを中心として開催していて、TVで見た記憶がある。
当時「We Are The World」のPVは何度となく見ていたが、これもまた20数年振りにYou tubeで見直して懐かしさに浸ってしまった。
久々にテキトーな解説を付けてみようかと思う。80年代洋楽に詳しくないので、ここに登場するミュージシャンは超有名どころばかりであるにも関わらず、半分程度しか分からない。が強引に、曲の時系列を追いながら説明しましょう。

オープニングはしょぼいCGの地球映像に 「USA for AFRICA」のタイトルロゴが映し出されて平面化し、そこに出演者達のサインがところ狭しと描かれる。画面がスタジオに切り替わっていきなりライオネル・リッチーの馬面が現れる。歌いだしはライオネルの安定感あるボーカルでスタート。0:30秒でスティービー・ワンダー登場。ライオネルと瞬間的にデュエットする。この曲は出演者が多いので、ビッグアーティストでも出番が数秒しかない場合が殆ど。0:44秒で、爆笑問題の田中に似ている人が登場。この人も超大物なんだろうけど、無学のため知らず。0:50秒、白髪の、顔つきはバート・レイノルズみたいな初老の歌手登場。最初の表情が、何と言うか欧米人独特の表情で、薄目がちで眉毛を吊り上げて熱唱モードに入る感じ?日本の歌手ではあまり無い大げさな表情が印象的。しかし声はイイ。1:02秒、若手っぽい黒人歌手登場。この当時スゴくモテそうなルックスをしている。1:07秒、ティナ・ターナー登場、例の貫禄たっぷりの唱法を披露するもすぐに1:14秒ビリー・ジョエルにバトンタッチ。この時のビリー・ジョエル、ドロボーみたいな顔です。で、ビリーの出番も一瞬で、1:21秒、マイケル・ジャクソン登場!何故か1人だけで別撮りで「ボクは別格ですよ」的な空気を感じる。服装は金モールのジャケットに下はブラック・ジーンズという、ビート・イット時代とその後の貴公子みたいになっちゃう時期との中間みたいな、過渡期なのだろうか?1:33秒ダイアナ・ロス登場。やたら目が泳いでいるのが気になるが、やっぱ歌はウマい。すぐにマイケルと合成画面の瞬間デュエット状態になるも1:50秒にはスタジオのディオンヌ・ワーウィックに切り替わり、1:50秒、次の初老白人歌手に譜面を渡す。この人、突然スタジオに呼び出されたのか何か心細げな表情で譜面を見ながら歌う姿が気になる。2:00秒また知らない若手黒人シンガーの後、いよいよ2:16秒ブルース・スプリングスティーン降臨!声も凄いが、この表情!完全に昇天したときの顔です。映像をみていて思わず噴出しそうになった。しかしブルースもほんの数秒。2:23秒ケニーロギンス。「フットルース」の人ですよね。自分の番が終わらないうちにもうマイクを次の人に譲るところがこの人は気配り上手なのかなと思わせる。2:30秒さっきの人とは別に、また爆笑田中に似たヤツが登場。♪We’re saving our own lives を独特なイントネーションで歌うところがカッコいい。2:37秒白人歌手。この人も分からない。2:43秒再びマイケル登場。何故かタレサンを着用。2:43秒ダリル・ホール。この声ですよねー。2:55秒シンディ・ローパー。うわ懐かしいなあ。あの超クセのある歌いっぷりで参戦です。次の白人女性歌手におっ被せるようにシャウトして自分をアピール。3:10秒からは全体のコーラスがしばらく続く。全部で40人くらいいる模様だが、超大物でもコーラスのみ参加という人も多いのだろう。この大合唱団の指揮はかのクインシー・ジョーンズが執っている。
この辺から曲の構成に変化が出てくる。3:49秒、別格扱いでボブ・ディラン登場。画面合成の為恐らく1人別収録してる感じである。再び全体コーラスに戻って、オーバーダビングでボブ・ディランのパートも被さっているが、もう1人大御所の声が。4:44秒御大レイ・チャールズがこれも別録りで現る。ソウルの大物なので、曲のイントネーションをかなり自己流にアレンジ&アドリブ過剰だが誰も文句を言えずという事なのか本人は非常に気持ち良さそうに歌っている。4:55秒、これは個人的には一番のハイライト。スティービー・ワンダーブルース・スプリングスティーンが再び登場して長めの掛け合いをする。スティービーの声、特に高音の張りがハンパない。ただ独特の身体の動きと併せて見ると「アザラシの雄叫び」みたいに見えたのは自分だけだろうか。一方のブルース・スプリングスティーンは相変わらず表情がイッちゃってる。軽いタテ乗りの動きをしているのが、画面に見えない下半身は実は別の行為をしてるんじゃないか?と疑念を持ってしまうくらいエロい面構えである。いや真面目に言えば、この2人の歌いっぷりはカッコ良すぎで、両雄一歩も引かずという言葉がふさわしい。
6:16秒さっき登場した若手黒人歌手のソロ(2度登場してソロパートも与えられているということはこの人は大物なのだろうか?小生無知の為不明)の後、6:28秒またレイ・チャールズ登場。完全に自分の世界に入り込んじゃってるけど逆にそれがカッコいい。
この後は全体のコーラスに移ってエンドロールとなるが、このYouTubeの動画では7:14で終了である。しかし当時、例の幼なじみSの家で「We Are The World」のレコードを聴いた時の記憶では15分くらいある超長尺な曲だった気がするのだが(多分ちょっと調べれば分かることなんだろうけど)。PVとレコード盤では編集が違うのだろうか?
今回は文章が単調かつ長いのを自己反省しつつ終わります。でも最後に一言。「We Are The World」はやっぱ名曲、特に映像とともに鑑賞すると最高。中でもスティービー・ワンダーブルース・スプリングスティーンのデュオパート(4:55秒あたり)は一見の価値有り、です。