(今さら)松田聖子凄し!

松田聖子の全盛期に自分は小学生だった。「風立ちぬ」がとっても爽やかな曲だなあと子供心に思っていたのが小4くらいの時か?「風立ちぬ」は大滝詠一作曲で、いわゆる『ナイヤガラ・サウンド』の典型的曲調であるという事は、ずっと後年に知ったのだが、そう言えば森進一の「冬のリヴィエラ」、小林旭の「熱き心に」も当時いい曲だなあと思っていた。しかもここ数年FM・TOKYOの「山下達郎サンデーソングブック」の正月恒例、大滝詠一との「新春放談」を楽しみにしているとあって、本来はっぴいえんどとか大滝詠一の曲にハマる体質なのも知れないが、未だちゃんと聴いたことがない。
横道にそれたが、そもそも松田聖子がトップアイドルだった頃は、自分はガキだったからアイドル歌手に憧れる心境とかがよく判っていなかったけど、何となく他のアイドル歌手より良質な曲が多かったような印象は持っていた。この印象が決定的となったのが、「瞳はダイヤモンド」という曲だった。当時小6だったと思うけど、ペンギンのキャラクターで一世を風靡したサントリーのビールのCMに使われた「SWEET MEMORIES」という曲とほぼ同時にベストテン入りした曲で、それまでの、いかにもアイドル的な松田聖子の曲からガラリと変わって、大人びた失恋の歌で、歌詞もメロディも哀しい、名曲である。
またもYouTubeで見つけて、ハマッている映像がコチラ。

20数年経って松田聖子の凄さを今さらながら知った映像です。この歌唱力は、現在の日本の女性シンガーで対抗できる人はいないんじゃないか?歌唱力ということでは、年配の人はよく美空ひばりの歌唱力を持ち出すけれど、(もちろんそれに異論は無いが)松田聖子美空ひばりに匹敵する歌手ではなかろうか。数年前に日本の女性R&Bシンガーの始祖として和田アキ子がやたらフィーチャーされていた時期があったけど、そろそろ「アイドル歌手」松田聖子を再評価しても良いのではないか?と、やれアニソンだAKB48だと40手前のオッサンにはよくわからないこの頃、かつての松田聖子のような超弩級アイドル歌手が現れると判りやすくてイイのだがなあと思う。ちなみに「瞳はダイヤモンド」は、徳永英明平井堅がカバーしてるようです。歌うとなると彼等クラスでないと扱えない難易度の高い曲だと思うね。
もうひとつオマケで、こちらは、「松田聖子スゲー可愛いじゃん!」という映像を。

振り付けとか表情とか、アイドル歌手として完璧ではないでしょうか。そしてこのルックス、2010年の現在でも充分通用するキュートさだと思います。
全然関係の無い話だが、「瞳はダイヤモンド」がヒットしていた頃、銀座の映画館に「戦場のメリークリスマス」を観に行って、これが我が生涯の名作映画の1本となるのだが、この件は次回に。