大河ドラマ「平清盛」を擁護する(その2)

大河ドラマの最近の傾向としては、若手女優を主役に据えたいわゆるスイーツ大河、「江〜姫たちの戦国〜」や「篤姫」とか、イケメン俳優を多数起用した「天地人」、この辺りの作品はキャスティングがかなり若く、ストーリー的にも判り易く面白い反面、時代考証的にはツッコミを入れたくなる要素が多かった。でも、歴史に関心の薄い人でも楽しんで観られるのがスイーツ大河の特長なのだろう。
多分偏った見方なんだろうが、個人的にこれまでの大河での傑作を挙げさせてもらうと、
時代考証とエンターテイメント性を両立させていたのが2004年「新選組!」。
時代考証+映像的な美しさ、リアリズムの追求と、魅力的なストーリーが2010年「龍馬伝
※歴史マニアとして最もツボにハマったのが1993年「炎立つ」(前九年・後三年の役を全面的にフィーチャーするというのがマニアック過ぎた!)
この3作が現在TOP3なのだが、2012年の「平清盛」、自分的にはベストワンになる可能性が非常に高い。
理由は、まず「龍馬伝」を受け継ぐリアル路線の映像手法、これが「暗い」「汚い」と評判悪いんですけどね。でも平安時代なんて夜は室内でも真っ暗に近いですよ。当時の武士階級は基本埃っぽいし薄汚いハズだし。
次に時代設定のマニアックさ。
これは語ると長くなりそうなので次回へ