「八重の桜」どうすかね。(その2)

2か月以上間が空きました。「八重の桜」は見続けています。いよいよ幕末も大詰めを迎える段階に入っている訳だけれども、大河ドラマの幕末再現は常に気になるところで、特に「坂本龍馬問題」というのが自分的に気になるポイントなので、触れておきたい。
坂本龍馬問題」とは何かというと、幕末を扱っている大河のなかで、龍馬役を誰が演じるか、龍馬はどのように取り上げられるかという点をチェックして比較するという行為で、例えば「新撰組!」では江口洋介が演じていてまあまあ存在感があったなとか、「篤姫」では玉木宏が龍馬役だったけれども、ちょっと軽薄な感じだったなとか、「龍馬伝」は文字通り坂本龍馬が主役だったが、福山雅治の龍馬はカッコ良すぎないかと当初思っていたものの、金持ちのボンボン的な龍馬像はしっかり出てたなとか、作品ごとに違うキャラ付けをされる龍馬が楽しみだったりする。
ところが今回「八重の桜」では、どうやら坂本龍馬はほぼ黙殺される展開になりそうだ。西郷隆盛に吉川晃司というのは「天地人」の信長役(意外にもハマリ役だった)の再来を狙っていることが感じられ、桂小五郎及川光博は妥当な線、大久保一蔵が徳重聡というのは吉川西郷とのルックス的なつり合い重視かなと(推測)。で、前々回西郷大久保と桂の密談、有名な龍馬仲介の薩長同盟成立の場面は「土佐浪士の仲介により」とナレーション処理&龍馬っぽい武士が後姿のみ映るだけという扱いだったのと、今週は乾退助役で加藤雅也が登場。という事はこのドラマでの土佐藩代表はコイツだなという想像が出来てしまうので、やっぱ龍馬は出ないなという事でしょう。
まあ近年の大河は幕末モノが多くて、その都度龍馬役にそれなりの大物俳優を配し更にトドメの「龍馬伝」があったんで『龍馬はもうお腹いっぱい状態』という事か。