博報堂に行った日

会社の近所に最近まで旧博報堂本社があった。この博報堂旧本社の思い出です。
確か大学2年の頃(1991年)だったと思う。ピンポイントの日払いアルバイトで「商品開発のための学生リサーチ」的な、何だか特殊な仕事をした事があった。
どういう内容かというと、広告代理店がメーカーからの依頼なのか、逆にメーカー向けプレゼン用なのか、いずれにせよ商品開発の為に、当該商品のターゲット層である大学生を呼んで意見徴収を行うという業務であった。
この時初めて『神保町』に行ったという経験も含めて結構鮮烈に記憶に残っている出来事だった。当時はまだあった旧博報堂本社は、一目でわかる戦前コンクリート建築で、そのクラシカルな、重厚かつ華麗な雰囲気に圧倒された。そして就職先がこの博報堂の傍だったというのも何かの因縁だったのだろうか。そして2015年5月の今、残念ながら学生時代に一度だけ訪れたアール・デコ調の旧本社は取り壊され、イマドキ風な再開発高層ビルに生まれ変わった。しかしレトロな旧博報堂本社リスペクトとして、そのファサードを再現しているのがイイですね。

こういう、新旧折衷建築的手法って、現在の丸ビル、新丸ビルを代表例として、今のトレンドなんすかね。